2009年12月7日月曜日

日本人の不安

先日日経MJの記事に、日本人は世界一「不安」?

というタイトルの記事が 出ていました。

ニューヨークの大手広告代理店による11カ国の調査です。

今年の春から夏にかけての調査だそうです。


将来に不安を抱く日本人は90%で、他の先進国に比べて

突出しており、特に失業や生活水準の悪化に対する

懸念が強いという。

そして最も割合が低かったのが中国で35%だった。

中国が異常に低いのもよくわからない。

国民性の部分もあるのだろう。

これは経済だけではなく、世界の様々な問題をも含めた

質問のようです。

特に日本が高かったのが「国の財政赤字」、「食料供給の安全性」

「失業率」、「地球温暖化の影響」などです。

他には、「生活費」、「経済情勢」、「医療負担」、「銀行の破錠」

「ガソリン価格」、「アフガニスタンの戦争」等があったようです。

順位は

①日本     90%
②ロシア    84%
③米国     83%
④インド    74% 
⑤英国     74%
⑥スペイン   70%
⑦ブラジル   66%
⑧カナダ    65%
⑨豪州     61%
⑩中国     35%

これはどう考えても政治の責任以外の何物で

もないと思う。

あくまでも先進国でというくくりもあり、当然

医療や戦争の問題を抱えるアフリカや中東の国々からすれば

日本は命の保証は限りなく高く、安全かもしれない。

この結果は今後の日本をどう舵取りしていくか

ということを考えれば、一つの指標とはなるだろう。

平和な状況で90%の人が不安を抱える国ではまずい。

もちろん政治家だけの問題でもなく、国民の問題でもある。

国民としても、日米安保のように解りやすいロジックだと、

拳(こぶし)をふりあげればよいが、財政赤字や失業率だと

具体的な行動がわかりづらいし、解決策が単純ではない。

結局国も無駄遣いはやめましょう位のところしか手がつけられず

「仕分け」が行われているのだろう。

世界はグローバル経済と一体となり単独では生きていけない

仕組みになってしまっている。

これは、どうしようもない事実である。

その中で参考になるのは、やはりグローバル経済とも

緩やかな繋がりをもち、経済発展よりも個の「幸せ」に

焦点を置いている北欧諸国とニュージーランド当たりが

手本になるのではないかと思う。

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