2010年1月23日土曜日

住吉の長屋




安藤忠雄の初期の建築で、15坪の敷地に建てられている。

予算的にもタイトだと聞いている。

たしか、当時はおばあちゃんが住んでいたと思う。

今も住んでいるのだろうか。

トイレに行くのに雨の日は濡れるか、傘がいる家とは。

普通の家づくりでは生活動線、家事動線は便利なように

当然のごとく考えていく。

それだけではない建築の奥深さと面白さを感じる建物です。


以下本人の文章です。



建築をぬける風

私の初期の仕事である「住吉の長屋」の核心は、

狭い敷地の三分の一の面積を占める中庭の存在にあった。

住まいの中に直に自然が入り込んでくる分、冬の寒さは厳しい。

雨の日には傘をさしてトイレに行かねばならない。

住まい手に不便な生活を強いる提案は、

ときに建築家の横暴と批判を受けた。

だが、住まいの何を喜びとするかは、そこで過ごす

人間の価値観の問題である。大阪下町の猥雑な都市環境を前に

生活とは何か、住まいとは何かを徹底的に考えた末、私は、

自然と共にある生活にこそ人間生活の原点があるという結論に行き着いた。

スペース、コストともに極限に近い条件下での都市住宅

―だからこそ安易な便利さより、天を仰いで

“風”を感じられる住まいであることを優先した。

この小住宅を原点として、今日まで30年間余り建築活動を続けている。

年代を重ねるごとに仕事の規模は大きく複雑化して、

現在は欧米から中東アジアまで、

世界各国で都市プロジェクトを手掛ける状況だ。

だが、“建築を通じて何を表現するか”という根本の姿勢は

30年前から何も変わっていない。15坪足らずのコンクリートの長屋、

中東のアブダビで計画中のモニュメンタルな文化施設、あるいは現在、

東京で進めている環境を主題とした都市再編プロジェクト

――いつも心に描いているのは、人々の心に生の感動をもたらす建築をぬける

“風”の情景、自然と共生しつつそこに住まう人間の意志を表現していく建築だ。

                              
                          安藤忠雄

2010年1月20日水曜日

頭のよい子が育つ家


頭のよい子が育った家庭の共通項

お笑い芸人はなわ邸も指南したテレビでもおなじみ、「頭のよい子が育つ家」。
四十万先生の著書、『頭のよい子が育つ家』ではこんな法則が紹介されています。
一流中学に合格したお子さんの家庭を調査した結果、出てきた法則が、

「成績のよい子は勉強部屋ではなくて食卓で勉強していた」

ということ。これは彼らに勉強部屋が与えられていたにもかかわらずです。

事実、一流中学→高校→東大法学部→官僚という絵に描いたような

エリートコースをたどっているガイドの友人も、勉強は食卓やリビングでしていて、

自分の部屋ではしていなかったとのこと。これは子供の頃だけではなく、

大学に入ってから、国家I種試験の受験勉強の際も変わらなかったそうです。

なぜ成績のよい子供に勉強部屋ではなく、食卓で勉強する子が多いのか? 

そこには、お母さんとのほほ笑ましい信頼関係というコミュニケーションがありました。


成績がいい子は、母子コミュニケーションが頻繁

コミュニケーション論が四十万先生の専門。

それはビジネスの場でも活かされています

頭のよい子が育った食卓では、どんな料理が出されていたのでしょうか?
 
メニューはいろいろあります。肉じゃがだったりミネストローネ、豆腐ハンバーグなど。

特に高級食材が使われている料理でもなく、目新しいお料理というわけではありません。

なぜこれらが成績の良し悪しに関係あるのでしょうか? 四十万先生に伺いました。

「それぞれの料理に子供たちは思い出を持っているんですね。

これは『頭の良い子が育つ家』の構造やコンセプトにも関係してくることなのですが、

私が調査した結果、成績の良い子が育った家庭というのは親子、

特に母子コミュニケーションが実によく図られている家庭であることが特徴です。

子供たちにとって母親がそばにいる環境で勉強することが『安心』に繋がっていたり、

『親に褒めてもらいたいから頑張る』など親が好きで、

親に認めてもらいたいという憧れや尊敬を含めた

『頑張り』を持っていたケースが多いですね。

食卓の思い出に登場するメニューは料理だけでなく、

コーヒーなどの場合もありましたよ。

これは父親との食事の時間をあまりとれない家庭で、

家族が食卓でコミュニケーションをとるために夜のコーヒータイム

というのを父親の帰宅時間にあわせて作っていたんですね」

2010年1月15日金曜日

竜馬がゆく


最近大河ドラマで福山雅治主演の坂本竜馬

が話題を呼んでいる。

やはり司馬遼太郎の竜馬がゆくはとてつもなく面白い。

前回の長州、高杉晋作、吉田松陰らの「世に棲む日日」も

かなり面白いが、「竜馬がゆく」はまた別格である。

全8巻正月明けから読みだして、8巻目のあと少しです。

幕末の素晴らしい人材の中でも、竜馬は際立っている。

誰よりも大きい志を持つ人間が、それ以下の志を凌駕する。

巻き込んで更に大きく膨らませていく。

視点をどこに置くか、どこから眺めるかで見える景色も違う。

それにしても幕末は凄い人材が多い。

薩摩、長州、土佐それぞれの思惑と役割が藩の事情や、徳川幕府との

関わりの中で明確になっていく。

その過程で犠牲になっていく若い命。

戦国時代、幕末、その後の戦争の数々はすべて若い命の犠牲により

次の時代の幕を開けてきた。

我々は何を次の世代へ残せるのだろうか?

また何を残し、何を残さないようにしなければならないのだろうか。

2010年1月9日土曜日

行動力

「行動力」仕事をする上で最も大切なことだと思う。

頭で考えるのは皆考える、足りないのは

やはり行動である。

大金をかけ、大きなリスクのある

行動をとる場合はやはりある程度成功する

確立が高くなければならないだろう。

しかし、通常日常業務の中での、新しい取り組みには

ほとんどリスクは無い。余り効果がなければ

止めれば済むことである。


上手くいくだろうかと考えているうちに、だんだん

日常業務に流されいつの間にか忘れてしまう。

成功するかどうかなんてやってみてからしかわからない。

それをやる前に悩んだり、考える時間は無駄としか言いようがない。

まず、やってみる。当然最初から完璧に行くことなど

世の中には無い。

だからやりながら考え改良する、そしてこれを何度も何度も繰り返し

改良を続ける。

これが仕事であり、人生そのものだと思う。

2010年1月6日水曜日

あけましておめでとうございます


今年も一年間超ポジティブに行きましょう。

どうも建設業界にいるとネガティブな話題が多くて困る。

最近ではネガティブな話が挨拶代わりに使われるようにもなってきた。

日本特有の謙譲の精神なのだろうか。

多分内容に余り意味はなく、ほとんど話題作りでありそのほうが

共感が得やすいということだろう。

が、しかし言葉というものは意外とパワーがあり、特に何気ない

無意識のネガティブワードは潜在意識に残りやすい気がする。

これを何度も繰り返すことでインプットされるマイナスを考えると

恐ろしい。

こういう時こそプラスの言葉で前向きに行きたいものです。

島田洋七のCMでおばあちゃんが言った通りです。

「後ろ向きには歩きにくい」