2010年12月27日月曜日

坂の上の雲


NHK大河ドラマ龍馬伝の後、スペシャルドラマとして

「坂の上の雲」が放映されています。

日露戦争を描いたもので、司馬遼太郎の原作です。

明治は時代として、いろんな意味で好きな時代です。

気質にしても武士道精神も色濃く残り、かなり興味深い。

この時代は日本だけでなく、ヨーロッパでも騎士道精神が残っており

世界中がまだまだ古き良き時代だった気がする。


建築にしても生活様式にしてもヨーロッパの影響を強く

受け、かなり高いレベルで日本式と融合し何とも言えない

独特の和洋折衷の美を醸し出しています。

この時代の建築は素晴らしく、近くでは北九州の旧松本邸(西日本工業倶楽部)

隣の旧安川邸等があります。

東京ではやはり三菱の旧岩崎邸は豪華さでは際立っています。


この時代軍部では、海軍が薩摩、陸軍が長州という派閥だったようです。

本の中では、特に陸軍上層部の無能さによる作戦により多くの若い命が

犠牲になったようです。

日清、日露戦争は世界情勢やタイミング、外交等かなり繊細な条件が重なり

結果的には勝利を収められた。

それなのに軍部はこれに調子に乗り、政治を動かすようになり

最後は太平洋戦争へと突入してしまったと思う。

政治家も明治維新で活躍した長州、薩摩という枠の中で身内びいきの人選を

することで、政治も軍も本当の能力主義とはなっていなかったのではないだろうか。

いずれにせよ大変興味深い時代である。

0 件のコメント:

コメントを投稿