2009年11月11日水曜日

山崎豊子


今話題の「沈まぬ太陽」を先日観てきました。

いい映画でしたが、想像を超えるほどでは残念ながらなかった。

やはり、遺族の方々への配慮や各方面への配慮もあったのだろう。

無ければ多分これは映画化できなかったのかもしれない。

観た感じでは原作の本は相当面白いだろうなという感じでした。

山崎豊子は「白い巨頭」に「華麗なる一族」「不毛地帯」等がTVや映画になっている。

人間の欲望を、特に男の権力・お金・女性への執着を生々しく描く。

実在の会社や人物がいて、内容もほとんどが事実に基づいているようだ。

あそこまで真っ直ぐにしかも堂々と不正を取り上げるところは女性ならではの

感じもする。

ただあくまでも小説として成立しているので、文句はいえないのだろう。

とてつもない取材力に裏付けされた人物描写やストーリーは、圧倒的な迫力と共に

繊細な部分も併せ持つ、まさしく大作。すばらしい能力、才能、集中力に持続力に努力

すべてがそろい、全身全霊打ち込まねばこれらの作品は書けないだろう。

外見からは想像もできないエネルギーをもった人であることは間違いない。

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