2009年5月1日金曜日

住宅の買い時

「住宅の買い時はいつか」、言葉としてはよくマスコミで取り上げられるが、誰にとっていつが買い時かは違う。
人口が減少に向かい、未曾有の世界的不況が重なり消費喚起の政策により、今はあり得ない程の好条件がそろっている。
また金融機関の競争激化により、現在住宅ローンの取り合いが起こり、金利や条件のサービス合戦はすさまじいものがある。
借りる条件から言えば過去をさかのぼっても、今はベストと言える。
しかし、本来住宅、特に一戸建ての購入の動機とはそういうものではないと思う。
子供が生まれ夫婦から家族となり、どういうライフスタイルで過ごし、どういう環境で子供を育て、どう豊な人生を過ごすかが、どんな住宅を選ぶかで決まってくる。
たとえば現在子供が8才だとし、大学入学時18才で東京に行くと仮定すれば、一緒に暮らす期間は10年間しかない。
買い時はいつ?などと考えている間に時は過ぎて行き、せっかく家族のためと思い手に入れた住宅にみんなで暮らし、楽しい生活を享受する期間が限られてくる。
また、自己所有の土地と建物に住むという、精神的充足感と家族の安心感は他では手に入れることはできないだろう。
だから、みんな今住宅を買いなさいという話ではない。
しかし、十分買える状況にあり、すでに決断できているのであれば即刻行動に移すことをためらう理由は見当たらない。
将来不安という漠然とした抽象的不安を抱え戸惑うより、思い切って行動し人生を謳歌しさらに、仕事の意欲にもつながれば一石二鳥ではないだろうか。