2010年5月14日金曜日

光冷暖システム


D&H HITマリナ通り展示場のモデルハウスには、エアコンが一台も有りません。


写真のフィンにセラミックパウダーを塗りこんであり、

壁・天井に塗ってある漆喰(しっくい)にもセラミックを練りこんである。

フィンの輻射熱をセラミックの共鳴により増幅させ、家全体を一定の温度と

湿度で保つことが出来るという、画期的なシステムです。

フィンの中を水が循環し、ヒートポンプで温めたり冷やしたりします。

エネルギーはヒートポンプを動かす電気だけになるので、ランニングコストも

かなり抑えられます。



また壁・天井が漆喰塗りなので、一度冷えたり温まったりすれば、それを

蓄熱する力がある。これも快適な環境を保つことが出来る一つの要素です。



輻射熱がそもそも何なのかということですが、いわゆる太陽光の温かさ

は輻射熱ですし、たき火にあたるのも輻射熱です。

またひんやりするのも輻射熱の作用です。

たとえばトンネルの中が涼しく感じるのは、内部の壁が冷えているので

逆に体温を壁に奪われて涼しく感じるという輻射熱の作用です。

熱源と体や物体の直接の熱の交換です。



その効果が高いのはステファン・ボルツマンの法則により証明されている。

ステファン・ボルツマンの法則
「物体が放射するエネルギーは、その表面温度の4乗に比例する(面積と時間を一定とした場合)」。

単純に言えば、壁の温度が2倍になれば、熱エネルギーは16倍になるということです。
(時間によるエネルギーの減少もあり、細かく言えば多少目減りする)



空気を暖めて温度を上げるという、エアコンやファンヒーターの場合

空気の対流により温度差が生まれ、暖房では頭が暑くなり足もとが冷えることになる。

輻射熱を利用した暖房はすでに北海道では当たり前です。

今後は冷暖房といえば輻射熱を利用したものが主流となってくるだろう。



いろいろ理論はありますが、「百聞は一見に如かず」です。ヒット展示場で

是非体感してみてください。

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