
友人に勧められて読んでみた。
坂井三郎 1916年~2000年
佐賀県出身、青山学院中学部を中退し海軍に入る。
霞ヶ浦海軍航空隊操縦練習生となり首席で卒業、戦闘機操縦者となる。
初陣1938年以来、大小64機を撃墜したエース。
この本は「SAMURAI」として各国でベストセラーとなっている。
出版以来、世界中から手紙が殺到し講演依頼等様々な反響があったという。
連合軍が震え上がり、圧倒的な強さを誇った「零戦」。そしてその中のエース撃墜王の誇張も創作もない実話は、世界中の人々にはかなりの衝撃であっただろう。
これは戦争の記録としても貴重であり、とても言葉では言い表せない重みがある。
文章になればほんの数行だが、その裏に秘められた様々な想いには圧倒的に心を揺さぶられる。
微妙な心理状態や詳細な空中戦の数々、「素晴らしい」という言葉が全く陳腐に感じるほどです。
我々はこの時代に散って行った若者たちの命を、決して無駄にしてはならない。
そして今の日本は彼らの犠牲の上に成り立っていることを永遠に忘れてはならない。
この本は決して失ってはならない日本人の心、本物のサムライとは何かを教えてくれる貴重な宝だと思う。